「気」=神経系統の見方 2

この記事の監修鍼灸師
ドクター・リウ鍼灸院 慶長先生

 

2千年前であろうが、現代人であろうが、人間の治療には変わりはない


 

私は、合気道を教えているのですが、武道は、スポーツや競技などではありません。


本来は、相手を倒すためのもの、あるいは、自分の命や人の命、時には大事なもの(物であったり、思想であったり)を守るため、自分の命を懸ける、必要とあらば殺す、とそういうものでした。


スポーツ、競技にはなりにくいものなのです。いろいろと、制限、条件を付けるという時点で、すでに武道ではないと、考えています。


歌舞伎なども、伝統芸能といわれていますが、もとは「出雲阿国」の遊女たちからはじまり、後に、男性俳優が演じるようになりました。


発祥当時は、当然、拡声器、マイク等ありません。


分かりやすくするため、エンターテイメント性を上げるため、型、誇張した衣装、化粧(隈取)、台詞まわしなどの決まりごとが出来上がったのかもしれません。


仏教も外来宗教でした。今のインドから伝わったわけですが、日本にも、中国にも土着の宗教はあったと思います。


そして、はるか昔は、病気の治療も加持祈祷が、主になっていたかもしれません。


そう考えると中医学(漢方)は当時における最新治療だったのかもしれません。


漢方で使われた、五臓六腑の用語を、西洋から入ってきた医学の名称にも、用いることになりました。


逆に西洋医学に出てくる大切な脳、神経については、中医学(漢方)の方は、ほとんどスルーしているように感じます。


2千年前であろうが、現代人であろうが、人間の治療には変わりはないのですから、本来は、新たな知識、情報は取り入れるべきではないのでしょうか?
 

 

現代医学と東洋医学を比較

 

 

現代医学の場合、「ドンパチ」と闘いをしているような状態ともいえます。


東洋医学の場合は、調和を持って治療する。


一概には言えないかの知れませんが、現代医学の場合、明確さがあります。


東洋医学は、はり灸など道具を使います。


現代では、神経の走行や筋肉のことが分かっているので自然に、それを利用して治療しているわけですが、経絡、経穴も本来は、陰陽(三陰三陽)、五行(木火土金水)説や気血水、五要穴(原穴・郄穴・絡穴・募穴・兪穴)などなどの「考え方」をもって治療していたのではないでしょうか。


そして、それこそが問題なのです。

 

「気」に焦点を当て、再構築

 

 

現代医学の知識はあって、脳、神経の重要性は分かっているため、それに基ずいた治療になっているものの、漢方の理論にはほとんど(奇恒の腑として出てくる程度)、脳、神経についての「考え方」はありません。


腎臓病の人だと、腎経の経絡、経穴が頭に浮かびます。一方では、腎臓と東洋医学の腎経とは違うという言い方をしますし、坐骨神経痛で足に痛みが出ている人には、坐骨神経の走行に沿って刺鍼をしたりしますが、漢方理論には、神経に沿って刺鍼しなさい、なんて文証はありません。


当然です、二千年前には、腎臓も、坐骨神経も、脳だって分かっていませんでしたから。


ですので、私は「気血水」の「気」に焦点を当て、再構築する必要があると考えています。


血管の長さは、地球2周半といいますが、神経をつなぎ合わせると、それよりももっと長いと言われます。


その中を走る電気信号の速さは時速400km(伝える神経細胞で違いはあると思いますが)ということです。


その神経系統を「気」として、また東洋医学(漢方)の考え方では、身体の中で最も大切な臓器、“生命の源”といわれる「腎」をどう位置づけるか?

 

 

 

 中医学では、「気血水」の「気」の説明も分かるような分からないような、説明ですが、「三焦」についても、西洋医学には、この名前を使う臓腑はありませんし、現代までも統一的な概念が確立されていません。
 

上記表についての説明は、また次回とさせて頂きます。

 


 

慶長先生が所属の治療院はこちら
 

▶ドクター・リウ鍼灸院

 

 

慶長先生

慶長先生

ドクター・リウ鍼灸院 渋谷駅前院所属 鍼灸師