顔面神経麻痺について

この記事の監修鍼灸師
ハリアップ六本木ヒルズ院 宮田先生

 

顔面神経麻痺について

まず、顔面神経麻痺とは表情をつくる働きをもっている顔面神経が麻痺してしまうことです。

顔の表情筋を動かす命令が通る顔面神経が麻痺してしまうことで、脳からの指令が筋肉まで伝わらず、急に顔の半分が動かなくなったり、顔がゆがんでしまったり、目や口が閉じられなくなったりしてしまう病気です。

 

「ベル麻痺」

顔面神経麻痺の原因は種類がいくつかありますが、中でももっとも多いものは、「ベル麻痺」と呼ばれるもので、顔面神経麻痺全体の約80%を占めると言われています。

ベル麻痺は、顔面神経管と呼ばれる管の中を通る顔面神経が、炎症を起こして腫れることによって圧迫され、脳からの命令がうまく伝わらなくなると考えられています。

 

ベル麻痺の主な症状は以下の通りです。

 ・飲み物を口に含むと麻痺のある側の口角からこぼれてしまう

 ・麻痺側の頬がはれぼったい

 ・麻痺側のまぶたがうまく閉じず、無理に目をつぶろうとすると白目になってしまう

 ・口が動かしづらくなり、うまくしゃべれない

 ・頬をふくらませることができない

 ・口笛がうまく吹けない・額にしわを寄せられない 等

 

顔面神経には、


顔面神経の中には、鼓膜を収縮させて大きな音がした時に耳の中に入る音を小さくする働きも含まれています。

そのため普段は大きな音が耳に入ったときに、内耳(鼓膜の奥)を守っていますが、顔面神経麻痺になるとうまく機能しなくなってしまうので麻痺した側の耳が音に過敏になってしまい、音が大きく響くように感じる事があります。

それと、舌には前の3分の2の部分に味蕾(みらい)と呼ばれている味を認識する「特殊感覚繊維」があります。

こちらも顔面神経に含まれるので、顔面神経麻痺になると、麻痺して味覚障害をともなってしまうこともあります。

 

また、顔面神経には涙腺に分泌刺激をもたらしている「分泌副交感神経線維」も含まれています。

そのため、顔面神経麻痺になると涙の量が少なくなることがあります。

さらに、目が閉じにくくなってしまっているのでまばたきの回数が減って角膜が乾燥しやすくなります。

角膜が乾燥して目が充血して白目部分が赤くなってしまうこともあります。

その場合は、目薬等により保護をするようにしましょう。

そのままにしてしまうと、角膜に潰瘍ができるなど、深刻な事態に陥ることもあるので注意が必要です。

 

「ラムゼーハント症候群」

 

そして、ベル麻痺の次に多いのは、「ラムゼーハント症候群」と呼ばれる症状による顔面神経麻痺で、約10〜20%を占めると言われています。

ラムゼーハント症候群では、顔面神経麻痺に伴って、耳の部分や耳の穴に帯状疱疹による水ぶくれが現れたり、強い耳の痛み・耳鳴り・めまい・難聴などが起こったりするのが特徴です。

ラムゼーハント症候群は、顔面神経管の中に感染して潜んでいた「水疱帯状疱疹ウイルス」が、精神的・肉体的疲労等の影響により再活性化してしまうことで症状が起こると考えられています。

また、水疱帯状疱疹ウイルスは、小さい頃に水ぼうそうにかかったときに体内に侵入して顔面神経管に潜みます。

 

顔面神経麻痺は、「ベル麻痺」と「ラムゼーハント症候群」によるものが大半ですが、ほかにも、下記のように顔面神経麻痺の症状が起こるものなどもあります。

 ・頭蓋骨の骨折、耳。

 ・顔面の手術時の損傷などの外傷が原因で起こるもの。

 ・先天性・内分泌性・代謝性疾患によるもの。

 ・顔面神経が走る道筋に腫瘍性疾患ができてしまうこと。

 

顔面神経麻痺は、早期に治療をすることで早い回復を見込むことができる病気でもありますが、重症なケースの場合では後遺症が残る場合もあります。

気になる症状があった場合には早めにまずは、耳鼻咽喉科の医療機関にかかってみるようにしましょう。

また、顔面神経麻痺の症状があらわれる原因に脳腫瘍や脳血管障害などの場合もある為、これら脳の病気との鑑別診断のために脳神経外科の受診も必要となる場合があります。

 

もちろん、鍼灸治療も効果が見込める治療になりますので医療機関への受診をしてみてから早期に治療を始める事をおすすめします。

 

気になる症状がありましたらご相談ください。

 

 


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