鍼灸治療の現場から(その①)

この記事の監修鍼灸師
コリとれーるカレッタ汐留院 渡邊先生

 

我々鍼灸師が、日々どのように診療にあたっているのか

 今回から『鍼灸治療の現場から』と題し、我々鍼灸師が、日々どのように診療にあたっているのかをレポートする新シリーズを、何回かに分けて(不定期に)お送りします。

 

当コラムをお読みいただいている皆さんの中にも、まだ一度も鍼灸院に行ったことがない方もいらっしゃると思いますので、1回目の今回は、ごく一般的な鍼灸マッサージ院の初診時の流れをお話しします。

どこの医療機関でも同じですが、初めてお見えになった患者さんが最初に求められるのは、診療申込書の記載です。

氏名・生年月日から始まって、身長体重などのパーソナルデータや、主訴(今お悩みのお身体の症状)や既往歴(今まで経験して、すでに治っている怪我や病気)などを記入していただきます。

これらの個人情報はカルテ(診療録)に記載され、治療に不可欠な情報になります。

鍼灸師はカルテによって、患者さんのそれまでの健康状態と、現在のお身体の状態を把握し、治療に当たります。

治療後、今回どのような施術をしたのか、術前・術後のお身体のコンディションはどのように変化したかなどを、カルテに記録し、今後の治療計画の指針とするのです。

カルテは法律によって、5年の保管義務があるので、ずいぶん前に一回だけ来たことがあるというような鍼灸院でも、みなさんの情報は少なくとも5年間は保存されているはずです。

院によっては、一切の廃棄なしで永久保管の場合もあります。

必要な手続きを終えた患者さんは、診察室・施術室に通され、担当する治療家と対面します。

まずは挨拶からですが、この挨拶、かなり重要です。

以前、患者さんだと思って話を聴いていたら、当人はご家族の方で、患者さん自身は自宅で待っていたなんてこともありました。

非常にご高齢な患者さんで、来院が困難だったため、受診の手続きと容体の説明を代理の方がしにきていたのでした。

もちろん、そのケースでは、往診での治療となりました。

自己紹介の後、問診を始めるのですが、実はその前から、既に診察は始まっています。

診察室の入口での立ち姿を見て、車椅子や杖の使用の有無だとか、姿勢のバランスに歪みはないかなどを大ざっぱに読み取り、椅子に腰掛けるまでの動作で、歩き方の癖や、辛そうな部位、庇っている箇所を観察しているのです。

東洋医学では、『四診』という診断法があり、これはそのうちの一つ、『望診』にあたります。(古典的な東洋医学の立場からは、姿勢・歩様は、厳密には望診には含まれません。しかし西洋医学の診断法も取り入れている現代の鍼灸師の視点では、すでにこれらも立派な望診でしょう)

紙面が尽きたので、今回はここまで。

なんと一回目は、患者さんは鍼灸師と対面しただけで終わってしまいました(笑)

 

その②からは、いよいよ問診が開始されます。お楽しみに。

 

 

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渡邊先生

渡邊先生

鍼灸師(ドクター・リウ鍼灸院 渋谷駅前院)