【寝違えは鍼治療で早期改善】

首の筋肉の働きが低下!

起床時に首が痛くて動かない、突然後ろを振り向いたとき頚部に痛みが走る。
寝ているときの姿勢や冷え、ムチウチ損傷、日々の疲労の蓄積によって首の筋肉の働きが低下して起こる場合が多い
「寝違え」。
寝相の悪さ、寝ている時の姿勢に問題があると考えがちですが、日々の疲労の蓄積によって首の筋肉が低下して起こる場合が多く、車の追突事故によるむち打ち損傷、スポーツの試合や練習中の追突による頚部の軟部組織がダメージを受けることが原因となる場合があります。

■本当の痛みの震源地を見誤ってしまう!?

寝違えには単に頚部にのみ痛みと運動制限があるケースと、頚部だけでなく肩甲骨の内側縁にも痛みが発生するケースがあり、肩甲骨内縁に痛みがあるケースのほうが長引く傾向があります。

ムチウチ損傷による場合だと衝撃を受けた後、数日後に症状が表れることが多いです。

また、
内臓疾患や機能低下に起因する可能性もあるので、朝起きた時に首が回らない=寝違えと決めつけてしまうと本当の痛みの震源地を見誤ってしまうのです。

■首肩の緊張を強める「スマホ首」

最近ではスマートフォンの普及により、下を向いたままずっと同じ姿勢でいるために首の筋肉がこって硬くなっている状態を「スマホ首」と言われます。

仕事中だけでなく、寝る直前までスマホを触っていたりと手放せない状況がさらに首肩の緊張を強めるので、睡眠の質の低下が血流の低下につながるなど、生活習慣を見直し起因しやすい環境改善も必要です。

■診断のポイント

朝起きたとき、急に首が回らなくなったことで間違いなく寝違えだと、自分で判断できるもの。
しかし、原因を探っていくと寝違えは必ずしも一様ではありません。

○頚椎の疾患によるもの
○損傷が頚部の軟部組織に限定された筋筋膜性のもの
○頚部捻挫
○内臓の機能低下によるもの


したがって、首が痛くて回らなくなった=寝違え、筋筋膜性の一過性の症状だと決めつけるのは早計なのです。
また、同じ軟部組織の損傷による寝違えでも、発症した直後のものと、過去の追突事故、運動中の衝突が遠因となったものとがあります。
そのため、ある程度過去に遡って、追突事故や運動中の追突や衝突がなかったか、問診で確かめる必要があります。

頚椎椎間板ヘルニアや頚肩腕症候群でも、寝違えと似た症状が表れる場合があります。
しかし、これらの疾患とは明確に異なる寝違えの特徴は、首の後屈ができないことです。

寝違えは首が回らないだけでなく、顔を天井に向けることもできないのです。

■寝違えの第二の特徴

寝違えの第二の特徴は、頚部に1ヶ所しこりがあり、この頚部のしこりから肩甲骨の内縁までが1本の細いラインでつながっています。
そして、
首のしこりと肩甲骨の内縁を結ぶラインは、触診するとこっているのがよく分かります。

また、このラインを押していくと、患者もはっきりと痛みを感じるのです。

【治療について】鍼灸治療

朝起きて急に首が回らなくなったことで患者さん自身が自分で寝違えと判断できるものですが、頚椎疾患よるもの、過去の追突事故、運動中の衝突が遠因となるものがあります。

肝臓、胆のう、膀胱などの疾患や内臓の機能低下によって、あるいは狭心症や心臓疾患によっても寝違えと酷似した症状が出現する場合があります。

運動性の寝違えは、疼痛部位、局所への治療で効果が期待できますが、内臓疾患による症状の場合は、局所の治療だけでは十分な効果が得られません。
この場合は、気血の流れを改善させ内臓につながる経穴を刺激して、内臓の機能バランスを回復させる必要があるため、膀胱炎、胆のう炎など、内臓に炎症が起こっている場合は、治療に時間が要することがあります。

特徴として寝違えの痛みは触診で把握できる頚部のしこりがあり、この“しこり”から“肩甲骨の内縁”までの1本のラインにはっきりと感じる痛みの部位が震源地となっていることが多くあります。

頚椎の疾患によるもの、軟部組織の損傷によるもの、頚部捻挫など、痛みの原因を見極め早期の段階から治療効果を高めるために、最初の2、3日は鍼による治療と抵抗運動を併用させます。
発症直後の疼痛部位、第3頚椎~第7頚椎の周囲には、鍼による刺激と指圧、整体を組合わせて治療していきます。

内臓の疾患による症状に対しては、腹部、および肝経、膀胱経を刺激して炎症を抑えます。

鍼灸師による【症例報告/治療レポート】

■報告①(女性 43歳 会社員のケース)
主訴:朝起きたときに首が回らなくなった、可動域制限と痛み
その他の症状:背中の筋肉のこわばり
現病歴:痛みが発症したその日に、親戚の紹介で来院。

鑑別診断:初診時に確認すると、頚部の回旋ができず、頚部の伸展(後屈)がまったくできないことが判明した。
また、問診の結果、過去の追突事故や運動中の追突などが原因ではないことが判明した。

肩甲骨の内側縁には痛みはなく、痛みは頚部に限定された筋筋膜性の一過性の症状であることが明らかになった。

治療法:首に負担がかからない伏臥位で頚部の発痛部位、完骨(かんこつ)、肩井(けんせい)、風池(ふうち)、天柱(てんちゅう)、膏肓(こうこう)などへの鍼による治療と抵抗運動、頚部、背部への指圧、マッサージなどを併用した結果、1日目の治療で痛みは大幅に軽減し、可動域制限もかなり緩和された。

3日間連続して治療した結果、3日目に完治した。


経過:疲労が溜まって背部や頚部にコリを感じたら、早めに来院して治療を受けられています。
■報告②(男性 11歳 小学生のケース)
主訴:朝起きたときに首が回らなくなった、可動域制限と痛み
その他の症状:背中の痛み
現病歴:痛みが発症したその日、学校へ登校する前に来院。

鑑別診断:頚部の回旋がまったくできない状態で来院。

発症前1週間、水泳、ゴルフ、野球と休むまなく練習をしていたこと、身体の疲れが蓄積していたことがわかった。
少し風邪気味だったこともあり、疲労が蓄積していたところに冷えが加わり、頚部だけでなく背部、腰部の緊張も引き起こしていた。

運動中の怪我、追突ではないこと、痛みは頚部に、背部であったので筋筋膜性の症状と判断した。

治療法:伏臥位で頚部の発痛部位、完骨(かんこつ)、肩井(けんせい)、風池(ふうち)、天柱(てんちゅう)、膏肓(こうこう)、身柱(しんちゅう)などへの鍼による治療と抵抗運動、頚部、背部、腰部への指圧、マッサージなどを併用した。
仰臥位で筋疲労による硬結のある部位、胸鎖乳突筋、前腕部にも鍼による刺激もおこなった。

治療後、可動域制限がなく痛みも軽減したため、そのまま学校へ登校した。翌日も治療し、
2回目の治療後には完治した。

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■お悩みガイド動画
~寝違え~

Q:寝違えになる原因は?
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Q:湿布を貼って様子を見たほうが良い?
Q:痛みと動作制限がある時は鍼?マッサージ?

動画時間(2:21)
■鍼灸師コラム

「朝起きると首が痛い!」寝違えについて

2016-11-03

特にぶつけたり捻ったりしていないのに、朝から首を動かすと痛みがある! 痛みが強くて動かせない!といったことを経験している方は多いのではないかと思います。 今回は、そんな辛い寝違えについてお話しをしたいと思います。

■初めての鍼治療

初めての鍼治療/お悩み「寝違え」

2017-07-10

仕事柄パソコンを使用している時間が長く以前から首肩こりで来院されている患者さん。 5月GW明け、朝起きたら首が痛い、動かしただけでも痛いと寝違え症状で来院された患者様の例。

当院では、お一人お一人の症状、発症までの経緯を伺いながら治療いたします。

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