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運動していても五十肩になるの?

2019/12/26

五十肩は大抵の場合、加齢による筋肉の固さが肩の血流を妨げることで、肩周りに痛みや動かしにくさがあらわれる疾患です。
特に普段から運動不足の方は、加齢が筋肉をより固くしてしまうので五十肩を発症する確率が高いと言えます。

四十肩・五十肩の発症は、日頃から意識して肩を動かす運動・ストレッチを行うことで予防できます。仮に発症してしまっても、もともと運動不足で筋肉が固い方と、よく動かされている柔らかい筋肉の方では、回復の早さや予後(健康な頃と同じ状態にどこまで戻せるか)にも開きが出てきます。
しかしこれまで『四十肩・五十肩』で来院された方の中には、
「ヨガをやっていたら肩がつり、数日様子を見ていたらそのまま動かせなくなってしまった」
「筋トレ中に痛めてから、1ヶ月も肩の痛みが取れない」という、
『きちんと運動をしていたのに発症してしまう例』が少なからずあります。
なぜなら、こうした方々の疾患は厳密に言うと五十肩ではないからです。

『五十肩』という名前は正式には『肩関節周囲炎』と言い、肩に痛みと動かしにくさがある疾患をまとめて呼ぶための言葉で、症状の原因によってさらに細かい分類があります。
原因として代表的なものをいくつか紹介します。

① 筋肉に傷がついている
② 上腕二頭筋の腱が炎症を起こしている
③ 肩付近の腱に石灰が沈着している
④ 肩関節を包む袋が炎症を起こしている
⑤ いずれにも当てはまらず原因不明

これら5つのうち、本当に五十肩であると診断されるのは⑤だけで、それ以外の①~④は五十肩ではなく別の診断名が付きます。
このうち運動をしている方に発症しやすいのは、筋肉の無理な使い方が原因となる①と②のパターンです。

■痛みがある方はセルフチェック

・運動中や、何気ない動作をした際のピキッという痛みがきっかけだった
・自力で腕を上げると痛いが、誰かに腕を持ち上げてもらうのは痛くない

これら両方とも当てはまる方は、五十肩ではなく筋肉のキズが原因となっている可能性があります。
肩に限らず、固まった筋肉は急激な動きが苦手です。突然激しい運動をしたり勢いで重いものを持ち上げたりすると、筋肉は動きについていくことができず、傷がついてしまいます。
最初は小さな傷でも、生活の中で動かしているうちにどんどん大きくなり気付けば肩全体が痛い、ということになります。

■予防のために

運動が原因となる五十肩を予防するためには、
・急に力を入れる動きは避ける(突然走り出す、腕の力だけで重いものを持ち上げるなど)
・運動する前には、きちんと準備運動を行う
・ゆっくりした動きでも、自分の筋肉で難しいことはしない(強すぎるストレッチ、難しいヨガのポーズなど)
これらを守るだけでもかなりの確率で筋肉のケガを予防できます。

もし痛めてしまった場合は、痛みが強くなってきたり、症状の範囲が広がってきたりした時点で速やかに病院や鍼灸院にご相談ください。

この記事の監修者
劉 勇
劉 勇 Dr. Liu Yong
ハリアップ総院長 / 医学博士
1958年 中国東北生まれ
中国で外科麻酔医として活躍した後、活動の拠点を日本に移す。政財界、スポーツ界、芸能界他、各界からの信頼も厚い鍼灸界の権威。某タレントの交通事故による顔面神経麻痺治療を手がけ、短期間で奇跡的な回復をさせる。西洋医学の理論と東洋医学の技術を融合した独自の鍼灸治療は、手術も難しいと言われた脳挫傷による顔面神経麻痺も完治させる。鍼灸マッサージの一般普及を提唱し、1994年にコリとれーる1号院を開院。クイックマッサージ業態の先駆けをつくる。2009年には日常使いの鍼灸をコンセプトにした鍼灸院ハリアップを開院。

鍼灸師・あん摩マッサージ指圧師
ハリアップ治療院 総院長/Dr. Liu Method 劉臨床塾代表
東北楽天ゴールデンイーグルス コンディショニンググループ顧問
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