女性 30代
症状:右顔面神経麻痺(ラムゼイハント症候群)
顔面神経麻痺の現病歴
主訴:顔のこわばり、目が閉じない、まぶたが重い、顔の歪み(右下がり)
朝、急に顔が強張ると思ったら段々と動かなくなってきた。水を含むとこぼれ、笑おうとするといびつになってしまう状況だったので、すぐに病院で検査を受けた。
直近で帯状疱疹を発症したり、風邪をひいたりということがなかったが、血液検査でウイルスの反応がでて、ラムゼイハント症候群と診断された。
ベル麻痺かなと思ったが、その他に外傷性のものだったり、オペなどをしたりも無かったので血液検査の結果からラムゼイハント症候群と判断して治療開始。
自覚としてはストレスは最近多く、疲労も感じていたとの事。
鑑別診断
柳原法(術前 → 術後)
左右対称性 ( 2 ) → ( 2 )
額のしわ寄せ ( 0 ) → ( 0 )
軽い閉眼 ( 2 ) → ( 2 )
強い閉眼 ( 2 ) → ( 2 )
ウィンク ( 2 ) → ( 2 )
鼻翼引き上げ ( 0 ) → ( 0 )
頬の膨らまし ( 2 ) → ( 2 )
口笛 ( 0 ) → ( 0 )
口をイー ( 0 ) → ( 0 )
口をへの字 ( 0 ) → ( 0 )
顔面神経麻痺への鍼灸治療
口元の動きがほとんど見られないこともあり、翳風への刺激を少し強めにいれながら微妙な動きを確認するも初回では確認できず。
頬周辺や、目の周辺の圧痛も強く炎症がまだ残っている状態であるため指圧については力を調節しながら行う。
軽い閉眼で白目がみえていたものが、白目が見えなくなるところまでは変化あり。
顔の重だるさも少し軽減しているとのこと。
ただ、年齢もまだ若くかなり不安も感じていて本人の感覚としては口元の部分は全く変わらないとのことだった。
経過
2-6回目
口元はほとんど変化なし。
お灸をしてウイルスの活性化を防ぐ。
目の重だるさ、開き、閉眼時の白目範囲、眉の上がりに関しては変化あり。
6-10回目
真顔の顔の歪み、口元以外の違和感がだいぶ軽減された。
口角に関しても少し動くようになってきて、本人の気持ち的にも楽になってきたように思う。
周りからも変化してると言われるようになってきた。
最初はいつ治るか、不透明で気持ちも落ち込んでいたが改善が見られてくると笑顔も増えてそこから改善率が上がっていったように思う。
最初は変化がない時期が続くが、そこを我慢して乗り越えるとしっかり変化の時期が訪れるので、施術者を信じて回数を重ねることが重要であることがわかる。


