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月経前症候群(PMS)と気血の巡り

2019/07/20

月経の2週間くらい前から、体内では女性らしさを作るホルモン(エストロゲン)が減少し、妊娠を維持するホルモン(プロゲステロン)が増加するため様々な症状が起こります。
眠い、食欲増加、お腹が張る、落ち込んだりイライラする、むくむ、ニキビができる等・・・程度や症状は人それぞれですが、月経の10日~2週間前に決まって不調が起きているなら、
PMSかも。

東洋医学では、生理痛や生理不順は、

“気”・“血”の流れが悪くなっているために起こる

とされています。
身体を巡る“気”がストレスなどの精神的要因により滞ってしまう状態を「気滞」と呼び、口苦(口の中に苦みを感じる)、ため息、喉のつかえ、イライラ、抑うつ気味の精神症状が起こりやすくなります。
緊張による気血の循環不良が子宮に及ぶと乳房の張りや痛みが生じることもあり、慢性的な冷えやストレス、長い時間同じ姿勢を続けていると血行が悪くなり、瘀血(おけつ。滞った血液が悪影響を与える状態)の原因に。

瘀血になると、常に肩がこっている、青アザやシミができやすい、月経血の中にレバーのような塊が多く出るなどの症状が見られます。
子宮筋腫やチョコレートのう胞(卵巣に起こる疾患のひとつ)の原因にもなるので注意が必要です。

身体が冷えるとさらに症状が悪化するので、下腹部、仙骨周りを温めましょう。

冷えている自覚はなくても、改めてお腹に触れてみると驚くほど冷たくなっていたりします。
ジンワリ温めたら、おヘソから指3本分くらい下の関元(かんげん)というツボを優しくプッシュ。両手の指先を重ねて、グーっと圧をかけてみてください。
圧痛があるところは、押し過ぎに注意しながら、時間をかけて痛みを取ってあげましょう。
手も冷えている時は、手を温めてからお腹に触れて下さいね。温めた手で触れることで、リラックス効果があがります。

女性特有の症状に効くツボと言えば、三陰交(さんいんこう)
内くるぶしから親指3本分上にあります。脾臓、腎臓、肝臓の3つのツボの流れが交わるところで、生殖器、泌尿器の不調を整えて症状を改善してくれます。

膝のお皿の上から親指2本分上にある血海(けっかい)は、月経痛や痔に。瘀血に効くおススメのツボ。

女性ホルモンへの影響だけでなく、PMSを悪化させる原因にもなるストレス。
自分が思う以上に身体はダメージを受けています。

多忙な時ほど、ご自身のお身体の声に耳を傾けてください。

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