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寒さで増えるぎっくり腰

2019/11/16

寒くなってきたら増える症状がぎっくり腰。
重い物を持ったときに腰を痛めて動けなくなってしまう、かがめなくて靴下すら履けないなど、つらい経験をした方も多いのではないでしょうか。
一般的に『ぎっくり腰』と言われていますが、正式には『急性腰痛症』といい、突然激痛がやってくることから、海外では魔女の一撃とも呼ばれています。
時間が経てば痛みは無くなりますが、適切な対処をしないとぎっくり腰を繰り返したり、慢性的な腰痛に変わったりすることもあります。
そうならないためにも、適切な治療・対策・予防が必要です。

●ぎっくり腰とは

ぎっくり腰は、腰椎の圧迫骨折(背骨がもろくなって潰れてしまう疾患)・腰椎椎間板ヘルニア(背骨と背骨の間にあるクッションが潰れて、神経を圧迫している疾患)・脊椎腫瘍などの脊椎疾患が原因となる場合もありますが、はっきりした原因のないぎっくり腰が大半を占めます。
原因のないぎっくり腰には、筋肉が炎症を起こしたことによる「筋・筋膜性」と、腸の硬直化などが腰に影響を与えている「内臓体性反射性」があります。

腸の硬直化によるぎっくり腰は、腸を管理している自律神経バランスの乱れが腸の周りにある筋肉を強くこわばらせてしまうことにより、腰部の痛みなどの症状を引き起こします。
筋・筋膜性によるぎっくり腰は、疲労が溜まって固くなった筋肉に急な姿勢変更(急に振り向く、重いものを持つなど)で過剰な負荷がかかり、部分的な損傷が起こることで炎症を引き起こします。

●ぎっくり腰になってしまったらどうしたらいいの?

痛めてから2、3日は炎症が起こっているので、患部を冷やすことが大切です。
お風呂も、湯船への入浴は炎症を悪化させてしまう可能性があるので、シャワーで済ませるのがベスト。
痛みを少しでも抑えたいのであれば、『RICE処置』を覚えておくといいかもしれません。
Rest(安静).Icing(冷却).Compression(圧迫).Elevation(挙上)の頭文字をとってRICE処置と呼び、スポーツ現場でケガの悪化を最小限に抑える応急処置法として知られています。
また、鍼には炎症を緩和させる効果があるので、痛みの軽減も期待できます。
ぎっくり腰には、鍼とマッサージ・抵抗運動を併用すると効果的です。
筋・筋膜性の場合は、背部から腰周り中心にアプローチをかけるのに対し、腸の硬直化などが原因の場合は、腹部へのアプローチも欠かせません。

●ぎっくり腰の予防をしよう!

ぎっくり腰は、一般的に重い物を持ち上げた時に起こりやすいといわれていますが、咳やくしゃみ、顔を洗う時、ゴルフの素振りをした時など、日常の何気ない動きでも起こりうるのです。
日頃から動作や姿勢を意識したり、生活習慣を見直すだけでも予防できそうですよね。

1. 朝起きる時は、すぐに体を起こさず横向きになり、体を丸めた姿勢をとって椎骨の間を開き、周辺の筋肉を伸ばす。また、腕の力を使って起き上がることで腰の負担を減らす。
2. 顔を洗う時は、腰を曲げるだけでなく、膝や股関節も軽く曲げる。
3. 物を拾ったり持ち上げたりする時は、必ず膝を曲げ腰を落とす癖をつける。
4. イスに座る時は、深く腰掛けるようにし、最低でも1時間に1回は立ち上がって動かしたりストレッチをして血流をよくする。
5. 仰向けで寝る時は、膝を軽く曲げてその下に枕などを入れて腰椎の反り返りを防ぐ。

これら以外にも、背骨を支える腹筋や背筋が弱くなると腰への負担が大きくなるので、日頃から腰痛体操などで筋肉・靭帯・関節などの柔軟性を保ち、腹筋・背筋をバランスよく鍛え、背骨をしっかりサポートしておきましょう。

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