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不眠症を東洋医学観点から診ると

2020/04/13

皆さんは不眠症をご存知でしょうか。

不眠症とは、
・入眠障害(寝付くのに時間がかかる)
・中途覚醒(寝ている途中で起きてしまいその後に寝付けない)、早朝覚醒(朝に目が覚めてしまう)
・熟眠障害(寝たけどスッキリしていない)
などの問題が1ヶ月以上続き、日中に倦怠感、意欲の低下、集中力の低下、食欲不振等の不調が出現する状態のことです。

不眠症の原因は人それぞれで、ストレス・こころや体の病気、薬の副作用など多岐にわたります。

日本人の平均睡眠時間は7時間程度とされていますが、個々で必要な睡眠時間は異なり、3時間でしっかり寝たと満足する人もいれば、
8時間以上寝ないと体がだるいなどの体の不調を訴える人もいるように、
睡眠の時間に関してはかなり個人差があるものです。

その上で、夜間に長期で不眠の状態が続き、日常に睡眠障害からくる不調を感じるようになった場合には、不眠症との診断がされます。
不眠への対処には
○就寝時間を一定にする(睡眠時間、起床時間を一定にする)
○睡眠時間にこだわらない(眠れない場合は起きてしまう)
○太陽光を浴びる
○適度な運動 
等の解決法があります。

最近皆さんがしがちなのが、就寝前に電気を消したベッドの中で携帯を見る習慣。

通勤時も昼休みもスマホを見る習慣があるように、寝る直前までスマホを見ていることで
寝ようとする脳に対して、眼からの情報で脳が覚醒してしまい、寝入りは悪くなります。
脳を覚醒させる行動ではなく、できるだけリラックスさせて短時間であっても質の良い睡眠をとるようにすれば翌日もスッキリするはず!

さて話は変わりますが、体を東洋医学の観点から見てみましょう。
東洋医学の観点では、睡眠とは体内エネルギーのバランスが保たれて初めて良い睡眠になるとされています。
体内エネルギーにも上に昇る熱要素のものと、その勢いを抑制する冷やす要素のものとが存在しています。
また、日常生活のエネルギー補充は寝ている最中に行われています。

エネルギー供給に関して大切となるのは、胃腸がしっかりと動き、お通じがしっかりとしている状態です。
加えてストレス度合いが適度であることが重要です。

食べ物の量が過剰ではないか?
食べる時間は不規則でないか?
それにより胃腸への負担はないか?
また、お通じはしっかりしているか?

これらは不眠がある場合に指標となるもの。

胃腸に負担、異常がある場合にはムカムカしたり、食欲が出なかったり、何を食べても美味しくなかったり。
また、ガスでお腹が張ったり、おならが出やすかったり、またはお通じが硬かったり柔らかかったりと、何かしらのシグナルを出しています。

この状況では良い睡眠へと体を導くのは難しいです。
また、仕事で気を遣いすぎていないか、ストレスが過剰になっていないか等も睡眠に関して影響を及ぼす要素になります。

鍼灸治療ではこうした内臓からくる不調に対して鍼でシグナルを送ることは得意分野です。
また、こうした不眠症にのみ焦点を当てるのではなく体全体のバランスを診ることで、今の状態を改善に導くことも可能です。

不眠に関する体のサインは些細であっても必ず出ています。症状が長引く前にご相談ください。

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