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聴神経腫瘍摘出手術後の顔面神経麻痺と鍼治療

2020/08/24

今年7月 聴神経腫瘍摘出手術後、麻酔が切れ目が覚めて起きたときに右顔面神経麻痺を発症された患者さんのお話です。
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【来院患者】50代女性
【症状】聴神経腫瘍摘出手術後の右顔面神経麻痺
    右目を閉じることができない・口元の麻痺
【発症時期】2020年7月
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担当医師からは後遺症として顔面神経麻痺が発症する可能性があることは聞いており、手術前から顔の痙攣などを自覚することがあり顔面神経麻痺になる可能性を感じていたのですぐに担当医師に確認をし、投薬(プレドニゾロン)治療を開始。
退院後、処方はプレドニゾロンからメチコバールに変更され、次回受診の際まで継続して服薬するよう指示を受け継続されていました。
麻痺の症状は発症してから徐々に悪くなり、次回病院に受診する約2週間と期間があったので何かできることはないかとインターネットで検索していたら、ビートたけしさんの顔面神経麻痺治療をされていた劉先生を発見し、同じように脳神経腫瘍摘出後の顔面神経麻痺の治療をされているドクター・リウ鍼灸院に電話してこられました。
病院での次回診察前までに少しでも良くなれればと思い、西新橋院の診療日に来院。

麻痺は片側性で、顔の右側(聴神経腫瘍罹患側)に麻痺があり、右目を閉じることができず、聞けば就寝の際は目の保護のためにテープで皮膚を引っ張って、目を閉じるような状態とのこと。その他、水を飲むときに口から水がこぼれるなど自覚的な症状は強く、柳原法(顔面神経麻痺の判断基準)で確認したところ、全ての項目で動きがほぼ感じられない状態。

罹患部の治療の前に、手術痕など癒着の影響からくる頚部・肩部の筋肉の緊張を改善することで新陳代謝を高め、同時に腹部の刺激により自律神経を整えるアプローチをかけていきます。
その後、閉眼の指示したところ、力の入りやすさを自覚され、他覚的にも明らかに動きが良くなっていることを患者さん自身、実感。

さらに顔面部(顔面神経の走行上でDr. Liu Methodにおける治療ポイント)の鍼・マッサージを併用して行うことで、患者さんの自覚的には顔の腫れぼったさの軽減、動きやすさなど効果を実感され、他覚的には強い閉眼、頬の膨らます動作で口から空気が漏れることがほぼなくなりました。

顔面神経麻痺発症後、患者さん自身が自宅でできることを頑張って続けていたこともあり、初回の治療から大きな変化を感じることができた症例です。
より改善度を上げるためにも、最初は週に2回を目安に鍼治療を継続されています。

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