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お灸の話

2019/02/28

普段、私たちが治療で行うお灸は、もぐさ(よもぎの葉を加工したもの)を手で半米粒くらいの大きさに捻って、背中や手足に据えてお線香で点火し、もぐさが燃えるとともにフワ~と暖かさが広がる、気持ちの良いタイプのものです。
顔面神経麻痺や帯状疱疹(ヘルペス)の治療では、たまにチリッとさせることもありますが!

今日は、おもしろいお灸をお伝えします。
もぐさと、皮膚との間に「塩」や「生姜」「ニンニク」といったものを
はさんでお灸をする方法があります。
これは「隔物灸(かくぶつきゅう)」と言って、主におへその上や背中や腰に行います。
浄化や温熱など、間にはさむ物の効能が身体に効果をもたらすようです。

また、「温筒灸」なるものは、
小さな紙製の筒の中にもぐさが詰めてあるもので、
使用時には中のもぐさを突き出して、もぐさを燃焼させるものです。
「台座灸」とも言い、ドラッグストアで簡単に手に入れることができる、安全で使いやすいお灸です。

他にも、うるしなどの薬物を皮膚にぬって刺激する「薬物灸」や、
人工的にお灸でヤケドさせ、自然治癒力をひきだす「打膿灸(だのうきゅう)」がありますが、現在はほとんど使われていないようです。
一口にお灸といっても様々です。

お灸の特徴は熱刺激することにより、小さなエネルギーで大きな効果が期待できることです。
お灸は自宅でもできるので、手足の冷えや生理痛、生理不順、不妊症と幅広く症状改善に活用できるのです。自宅で使えるお灸はもぐさを直接肌の上に置かないので、やけどの心配もありません。夜寝る前にお灸を据えることで身体が温まって安眠効果も期待できます。

鍼がこわいという方はお灸を試してみてはいかがでしょうか?
鍼灸院にはお灸とマッサージで来院される方もたくさんいるんですよ。

では、症状によってどこにお灸したら良いのかをお伝えします。

「大椎(だいつい)」

風邪は百病のはじまりと、東洋医学では言います。
風邪を風の邪(ふうのじゃ)と捉え、身体を侵す原因とみなします。
寒気がするときなど、首の後ろがゾクッとすることがありますよね。
まさに「大椎」はその首の真後ろ、つけ根の部分にあります。

「大」は大きい、「椎」は椎骨の意味、つまり大きな椎骨のことで
首の上から数えた7番目の大きな背骨とその下の背骨の間にあります。
ここを温めたり、お灸をすることで、風邪予防になります。
予防することで、百病をよせつけない身体になりますようにという意味があります。

「中脘(ちゅうかん)」

美味しく食事ができるようにするには、胃腸の働きをよい状態にしておくツボ、「中脘(ちゅうかん)」を使います。
中脘は、みぞおちとおへそのちょうど中央にあります。
「中」は当る、中央という意味で、「脘」は胃袋という意味。
胃を丈夫にするとともに胃痛、嘔吐、膨満感、消化不良などの緩和に効果があります。

また、思い悩むことが続くと、食欲が落ちたり、胃が痛んだりしますよね。
そのような場合にも効果的です。
元気な胃袋で、毎日快食です!

「失眠(しつみん)」

最近、「眠れない」と訴える患者さんが多いです。
ぐっすり眠りたいと願いますが、何回も起きてしまったり、
朝起きると首と背中がバリバリなのーなんてことも多々あるようです。
「失眠」はかかとの底の中央にあるツボです。
「失」は失うの意味、「眠」は睡眠の意味。
「失眠」は良好な睡眠が失われた状態を改善するという意味のツボです。
睡眠は脳と身体を回復させるうえで大切な生理的現象です。
自然な眠りをサポートするうえで、欠かせないツボなのです。

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