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四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)について

2019/02/28

アレ?・・・上がらない。
シャツも脱げず、あまりの痛さに夜も眠れず、
仕事にも集中できない肩の痛み・・・「肩関節周囲炎」、いわゆる「四十肩」です。

もともと肩こりや慢性痛の自覚はあったけど、我慢したり、そのまま放置してたから悪化したの?
いえいえ、「四十肩」は肩こりのヒドいバージョンではありません。

「肩こり」は、血行不良によって筋肉が硬くなった結果、生じるものです。これに対し、「肩関節周囲炎」はその名の通り、肩関節周りの炎症により痛みを生じます。
年齢と共に、関節を作っている骨・靭帯・腱などが老化していくことが原因の一つだと考えられています。

「四十肩」「五十肩」があるなら「六十肩」もある?

ざっくり言ってしまうと、あります。
どれも肩関節周囲炎の通称ですが、発症年齢に合わせて呼び名が変わります。
50歳前後に多くみられる症状なので「五十肩」と呼ばれるのが一般的ですが、「四十肩」は特に夜間痛が激しいと言われています。

肩関節は上腕骨と肩甲骨がかみ合ってできており、あまり制限なく360度自由に動かすことができますが、その反面脱臼しやすいため、筋肉が常に腕を引っ張り上げています。

骨粗しょう症など、年齢と共に骨が脆くなっていくことをご存知だと思いますが、筋肉も同じように加齢で衰え、炎症が生じやすくなります。
肩が激痛で動かせないので、髪を洗う、上の方にある物を取るなどの動きが難しくなり、生活に大きな支障が出ます。激痛のため仰向けで眠れなくなる人も・・・。

本来、肩関節は大きく動かすことが出来る関節ですが、スマホを見続けたり、パソコン操作をしたりなど長時間の前傾姿勢でいると、胸側の筋肉が縮み、背中の筋肉が引っ張られた状態で固まってしまい、柔軟性が低下します。筋肉が固くなると動かしにくくなるため、肩の可動域もだんだん低下します。こうして毎日気付かないうちに、胸側の筋肉は固くなり、背中側の筋肉は弱まります。

「肩関節周囲炎」は炎症が原因なので、安静にしていれば1~2ヶ月で治ると言われていますが、毎日酷使し続けるので、なかなか休ませてあげられないですよね。

硬くなった筋肉をストレッチやマッサージで改善することが痛み軽減に繋がります。
鍼治療は、筋肉を緩め血流改善、気の停滞を促し、自律神経の乱れも調えることが可能です。

発症してすぐに治療を開始することで治りも早くなりますが、発症する前の段階で予防ためのケアを。
心当たりのある方は、痛みが出る前の受診がオススメです。

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