ヘルペス・帯状疱疹について

ヘルペス・帯状疱疹の原因と治療例について
ヘルペス・帯状疱疹はウイルス感染症であり、主に単純ヘルペスウイルス、水痘・帯状疱疹(すいとう・たいじょうほうしん)ウイルスの感染症を指します。
単純ヘルペスウイルスに感染すると、主に顔面、特に口の周りや目の角膜、陰部に症状が出ます。
一度良くなっても風邪などの病気や紫外線の刺激で再発することがあり、人によっては毎週のように出ることもあります。
水痘・帯状疱疹ウイルスに感染すると、初感染の場合は水ぼうそう(水痘)になり、症状が改善してもウイルスは神経のすきまに潜んでいます。

ヘルペス・帯状疱疹のよくある原因
免疫力の低下などをきっかけに再発した場合には帯状疱疹となり、身体の片側に痛みを伴う赤い発疹や水ぶくれを起こします。耳周りや顔面部に発症した場合、顔面神経麻痺を発症することもありますので(ラムゼイハント症候群)、早期治療が大切です。
皮膚や粘膜が直接触れる、手すりからウイルスがつくなどの接触によりヘルペスは人にうつります。
水ぶくれができているときは、感染力が強くなっているためとくに注意が必要です。

ヘルペス・帯状疱疹の鍼灸治療例
時間が経てば治療期間も長くなる傾向にありますので、お灸を併用した早期治療が効果的です。
通常、2~3日で目覚ましい効果が出ます。なかでも、目の周辺に水疱が出るヘルペス・帯状疱疹は失明の危険もあり、一般的に治療が難しいと言われていますが、お灸は免疫に作用するので体内の毒素に対する効果が非常に高く効果的です。
毒素を囲い込み、拡散を防ぐとともに、身体の抵抗力を向上させ、早期改善を促します。
ただし、糖尿病患者はやけどから感染症を起こすことがあるため、お灸は適切ではありません。
鍼による治療も、同じく水疱を囲い込むようにしていきます。
内関(ないかん)・曲池(きょくち)・外関(がいかん)・合谷(ごうこく)・陰陵泉(いんりょうせん)・陽陵泉(ようりょうせん)、足の血海(けっかい)や胆嚢点(たんのうてん)など、全身の調整を目的として、内臓に関わりのあるツボを前腕前面、手背、下腿前面、下腿外側から刺激していきます。
ビタミン不足により末梢神経の栄養バランスが崩れ、末梢神経炎のようなしびれや痛みが現れるため、日常のアドバイスとしては、食べ物やサプリメントなどでビタミンを意識的に摂取するように伝えています。