お悩みガイド/鍼灸治療   月経困難症(生理痛)

月経困難症とは?

月経困難症(いわゆる生理痛で)は、月経に際して頭痛、腰痛、腹痛(下腹部痛)、悪心、嘔吐などの症状が発生することで、仕事や日常生活に支障をきたすほどの苦痛にさいなまれる場合もあり、痛みだけでなく、吐き気、めまい、イライラ、憂うつ、倦怠感などを随伴する場合もあります。

子宮内膜症、子宮筋腫などの疾患によって起こる器質性月経困難症と、特に原因となる疾患が認められない機能性月経困難症があります。

機能性月経困難症は、
思春期から20代前半の若年女性に多く、ホルモンの分泌過剰が主な原因です。冷えやストレスなども関係があります。

来院される患者様の多くはこのタイプです。
年齢、出産回数により症状が治まっていく傾向にあります。

器質性月経困難症は、20代後半から多く、月経困難症に直接的な原因となる疾患があるために起き、生理期間以外にも痛みを生じる場合があります。
月経痛に隠れて疾患が進行していますので、生理初日~3日過ぎても痛みが強い、生理期間が過ぎても痛む場合は病院で検査を受けてください。

月経痛を繰り返すことで不安になり、
不安が痛みを更に増幅させる傾向があります。
市販の薬で治まるようであれば経過観察でも構いませんが、痛みが強い場合は我慢せずに医療機関に相談することをおすすめします。

■治療について

機能性月経困難症の場合は、ホルモンバランスをとることが大切なので、中枢神経に対する刺激が有効です。
したがって、
後頭部と顔面部の経穴への刺激がポイントになります。

親指の付けにある経穴は、婦人科系の疾患に効果的なので、治療には必ず用いています。
また、この経穴は鍼麻酔にもよく使われており、
鎮痛作用があります。
月経痛がひどい場合は特に有効的に作用します。

仙骨(おしりの真ん中のあたり、尾骨の上にある板状の骨)の上にある経穴は、月経痛で多い腰痛の改善を図ることが出来ます。

足の側面にある経穴と合わせて用いています。
下腹部にある経穴や足の内側面にある経穴も月経困難症に効果があります。

症状で多い「頭痛」の緩和にも効果があります。

器質性月経困難症の場合は、原因となっている疾患(子宮内膜症、子宮筋腫など)の治療を行うことが第一です。
病院で検査を受け、適切な治療計画を立てていきましょう。手術後の身体の調整に来院される方もいらっしゃいます。

●ONE POINT ADVICE●
”朝一杯”のお湯・生姜湯

≪痛みをやわらげる“朝一杯”のお湯≫
朝、目が覚めたら、すぐに温かいお湯を200ccほど飲みます。
お腹の内側が温まると、痛みがやわらぎます。

≪生姜湯を飲む≫
温かい生姜湯を飲むのも、血液の循環を良くし生理痛をおさえるうえで効果があります。
〈作り方〉
コップ一杯程度のお湯の中に500円玉大、3mm程度の厚さの生姜片を4,5枚と、黒砂糖をやや多めに入れる
だけ。これは風邪にも効きます。

■鍼灸師の治療レポート

■症例報告

女性 34歳 会社員
主訴:月経困難症
その他の症状:頭痛、吐き気

現病歴:転職を機に5年ほど前から生理痛前の下腹部痛がひどく痛みだし、頭痛と吐き気を伴うようになった。極度の冷え性で、温めると痛みは和らぐ。症状が出ている時は立っているのも困難になるほどであった。産婦人科に1年ほど通院するも改善せず、当院の患者でもある同僚の勧めで来院。

鑑別診断:冷え性やストレスを起因とする血行不良、内分泌ホルモンのバランス不調による月経困難症と診断。痛みにより仕事ができないことがさらにストレスになっていた。

治療法:ホルモンバランスを調整するため翳風、瘂門、風池、合谷、三陰交、陰陵泉、陽陵泉などに鍼による治療を、仙骨の次膠、跳梁に施灸をした。月経困難症に冷えを伴っていたので関元、及び後頚部と頸部側面に温灸を施す温熱療法と、天枢、関元、中極、大横に対する鍼による治療を併用した。日常では、腹部を温めることと、趣味や運動で気分転換をはかるようアドバイスをした。
治療開始から3ヵ月目で下腹部の痛みは大幅に改善された。全身の冷えも解消され、初診時の時にはやや険しかった表情も明るくなった。その後もメンテナンスを兼ねて定期的に治療を続けている。

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