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五十肩:五十肩/鍼灸治療レポート3

女性 40代 会社員
症状:左肩の痛み

現病歴

慢性的に感じていた首肩のこりが痛みに変化した。1週間前からどんどん悪化し、さらに首と肩の動きも悪くなってきたため来院した。

鑑別診断

左腕を外側に挙げたとき、60度の付近で痛みと動かしにくさを感じる。
前方に挙げたときは肩周りの筋肉の硬さからか、70度付近までしか挙げることができなかった。腕の痺れはないが、肩の痛みと硬さにより左腕を背中に回すことができない。また、上を見上げる、首を横に倒すといった動きにもやりにくさがあり、筋肉の詰まり感を自覚されていた。
上記症状により、五十肩と判断した。

治療法

初回来院時は、肩の痛みと動かしにくさにより伏臥位が困難だったため、側臥位にて後頭部から側頭部、肩甲骨周り、肋骨周りを指圧マッサージでほぐす。
鍼治療が初めてのため、体に負担がかからない刺激量で鍼治療を施す。途中からは伏臥位になれる程度に痛みが緩和してきた。
3日後の来院時、痛みは消失していたが、両方の肩甲骨間と背骨ぎわの硬さが顕著。
腕を外側に挙げる動きにはまだ引っかかりを感じていたが、施術後は可動域・姿勢の改善が見られたため、自宅でのストレッチ・運動療法を開始する。
1週間後の来院時は、局所的ではあるが三角筋中部、後部繊維(肩付け根の外側~後ろ側)にひも状の硬結があるので、前回までの治療を躊躇しつつ、三角筋局所を鍼治療する。
痛みは完全に消失し、肩の可動域も改善してきているため、ストレッチなどの運動療法を自宅で継続しつつ、2週間に1回のペースで治療を継続している。

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