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坐骨神経痛:坐骨神経痛/鍼灸治療レポート3

女性 20代 会社員
症状:左腰から足の裏にかけての痛み、しびれ

現病歴

受診日の10日ほど前から症状が出始めた。
最近転職したばかりでデスクワークがメインとなったようで、仕事中の座位の姿勢や仰向けで寝ると症状が出現するため、睡眠が満足にとれず疲労もかなり感じている。
常に左腿裏から左ふくらはぎにかけてつぱった感じを自覚しており、満足に足を伸ばせない部分も気になる様子。靴下を立って履くことも困難。足先の冷えの自覚はない。整形外科でMRIを撮り腰椎椎間板ヘルニアと診断を受けている。仕事や日常生活に支障をきたさないよう早く症状を改善したいと来院された。

鑑別診断

腰椎椎間板ヘルニアにより障害をされている腰椎の高位を確認するため、SLRテスト(左+右−)を行い、仕事柄座位での姿勢が多いので梨状筋の柔軟性低下による神経の圧迫を確認するため、Kボンネットテスト(左+右−)を行った。
L5-S1領域にやや知覚鈍麻あり。腰部起立筋の張りがあり、坐骨神経を引っ張るような動作で症状が出現する。
上記の症状から腰椎椎間板ヘルニアによる坐骨神経痛と診断した。

治療法

梨状筋の弛緩を目的とし主に鍼を使用したアプローチ、ほかに疼痛の原因となっている坐骨神経ラインを鍼とマッサージ整体を併用し治療。
特に筋肉の硬結がはっきりしていた膝裏のツボ委中にやや強めの手技を施し、血流の改善を図った。
また、痛みによる疲労感を取り除くため、自律神経へのアプローチも同時で行った。

同じアプローチを1週間おきに2回続けた結果、仰向けの姿勢のキープが可能となり、立ち上がったままで靴下を履くことも可能となった。
その後も、1ヶ月間、週1回のペースで鍼治療を続け、ウォーキングや軽いジョギングもできるようになった。痺れに関しては治療ごとに軽減し、現在ではほぼ消失している。

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