女性 40代 専業主婦
症状:左突発性難聴・高音性難聴・耳鳴り
現病歴
2020年9月下旬発症。発症の5日前の起床時、耳にコットンなどを入れたように音が聞きにくいことに気付いた。変だなと思い、翌日近くの耳鼻科を受診し突発性難聴の診断を受け、耳鼻科ではステロイドを投与してアプローチはかけるが、高音性難聴のため治る可能性は低いと言われた。
少しでも回復できる可能性を探り、インターネットで検索したところハリアップを見つけた。
以前、書店で購入した本を出版した劉先生の治療院であることに気付き、鍼治療で少しでも良くなりたいと顔面神経麻痺・突発性難聴に特化したドクター・リウ鍼灸院 西新橋院に電話し来院。
鑑別診断
発症当初は脈打つ感じの耳鳴りが気になっていたが、来院の少し前から少し耳鳴りの音量が減ってきている気が様子。
増悪因子、緩解因子共に思い当たることはない。
少し前に引っ越しをして環境に変化があったこと、発症した1ヶ月半くらい前から明け方2時ころに起きてしまうなどの睡眠不足やコロナの影響で運動ができなくなり体重増加したことなどから、自律神経のバランスが乱れていることも影響、ストレス性の突発性難聴と考えられた。
治療法
うつ伏せで頚肩部から背部の筋緊張緩和による自律神経バランスの調整をメインに、仰向けでも腹部からの自律神経アプローチと耳周りの血流改善と新陳代謝促進を目的とした鍼治療を行う。
2回目以降の鍼治療では頚肩部の阿是穴への刺鍼や置鍼も入れ、3回目の治療後から少し聴力が改善し始めた。
耳鼻科に受診した際の聴力検査でも改善傾向と医師に言われ、良い習慣は継続するよう指導を受けたそう。
4回目の治療後には、普段気になる水の中にいるような感じの耳のつまり感も減少し、良くなっていることを実感。
台風の気圧の影響か、少し症状が戻ることもあるようだが治療をすると症状は改善し、変化をしている感じが継続している。
初めて来院されてから、まだ3週間だが全体的に状態は良好。