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ぎっくり腰:ぎっくり腰/鍼灸治療レポート6

女性 10代 中学生
症状:ぎっくり腰

現病歴

乗馬のクラブ活動をしていてハードな練習が続いていた。
数日前から腰に違和感があり、来院の3日前からは乗馬時の振動で、腰に痛みを覚えるようにまでなった。風呂で温まると、夜には普段と変わらなくなるので、病院へは行っていない。
来院する日の朝、腰に激しい痛みを感じ、起き上がることすら困難になったので、父親に連れられてハリアップ六本木ヒルズ院に来院された。

鑑別診断

腰の前後屈不可。靴下の着脱困難。痛みの部位は、腰の上部(腰椎2番-3番)と広範囲にわたり、左右に痛みが出現。安静時痛はなく、動作時のみ痛むことから、内臓性の腰痛は除外した。
乗馬のハードなトレーニングをしており、急激な痛みの増加と、好発年齢に合致することから、脊椎分離すべり症を疑い、触診・叩打痛を診たが陰性。下肢のしびれはなし。FNS・SLR陰性。ケンプテストも陰性。
神経的所見がないことから、腰椎椎間板ヘルニアの可能性も極めて低い。圧痛を診ると、特に椎間関節や棘突起上に集中していることもなく、椎間関節や靭帯に問題はなさそうだった。
痛みの範囲が広いため、筋筋膜性の急性腰痛と推定された。

治療法

うつ伏せに痛みが伴うことから、側臥位と仰臥位にて施術。
筋緊張の強い患部には直接マッサージはせずに、患部周囲の背部・臀部・脚の筋肉をマッサージで緩めた。
鍼治療は初めてとのことだったので、細い鍼で弱刺激の鍼を患部に置鍼。腰痛であっても痛みの緩和目的に首にも刺鍼。(ドクター・リウ・メソッドでは、腰痛であっても脳内ホルモン・脳脊髄液へアプローチをかけるため、首周り・脊椎周囲にアプローチします)
仰臥位にしてから下肢と股関節周りの筋肉をマッサージで緩め、体勢を変えず仰臥位のまま自力で脚の上げ下げをしてもらったところ、腰の痛みは激減したとのことだった。
ベッドからの移動もスムーズで、痛みで不可だった腰の前後屈もかなり改善された。

生活指導

炎症が続く当日は、入浴を控えるようお伝えし、就寝時は足枕を使ってもらい側臥位で寝るよう指導した。
翌日にペインスケールが3以下にならなければ、3日以内に再来院するよう指導した。

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