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腰痛症:腰痛症/鍼灸治療レポート5

女性 30代 会社員
症状:腰痛、左下肢の痺れ

現病歴

来院する2週間前にぎっくり腰を発症し別の鍼灸院に行ったが症状が変わらなかったため、痛みを我慢しつつ腰痛を放置していた。
すると1週間経過したあたりから、左のお尻から太ももの裏、ふくらはぎまでに痺れが出現。
長く連続した痺れではないがピリピリとして、日常の生活を送るうえでストレスがたまるようになってきたそう。
時間がたてば治ると思っていたが長時間の坐位、長く歩くことができなくなってしまい不安になっていたところ知人が通っているドクター・リウ鍼灸院 渋谷院を紹介され来院された。

鑑別診断

腰が反っており、常に腰椎に負担がかかっていると思われる。
腰部の前後屈がどちらも痛みでできない。右に側屈すると左の腰が張る。
SLR、Kボンネット、ケンプ徴候、パトリックテストはすべて陰性だったため腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症は除外した。ただし、すべての動きで左腰部に痛みや違和感が現れたため、筋膜性の腰痛と、椎間関節性の腰痛が合併して発症していると考えた。
また触診すると臀部以下がとても張っていて、痺れの質や発生機序から下肢の筋緊張による坐骨神経の圧迫で痺れが出ていると考えた。

治療法

脳脊髄液の調整のため頚部からはじめ経絡の流れを意識して痛みのある患部だけでなく、背部兪穴や委中(いちゅう)、承山(しょうざん)を刺激。
横向きでは肩甲骨周りのストレッチ、仰向けでは下肢のマッサージやストレッチを行い腰部への負担を減らす治療を。
治療後は痛みが10→5へ、腰部の動きが改善された。
痛みで動かないことが原因で筋肉がさらに固まってしまうため、痛くない範囲での運動と保温をアドバイス。
1回目の治療から1週間後の来院では、長時間座っていると腰に違和感が出るが、痺れは現れず、違和感程度になっていた。
筋肉の緊張をとりつつ表裏関係となる腹筋・背筋を鍛え、再発防止のため治療を継続されている。

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