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肩こり:肩こり/鍼灸治療レポート11

女性 40代 会社員
症状:顎関節症・肩こり

現病歴

12年前に第一子を出産してから、口を開ける際に左顎に痛みが出現した。その後も痛みが続いたため歯科医を受診し顎関節症と診断されたが、現状は経過観察と言われたそう。
以前は顎がガクッとなってどうにか口が開いたが、いまは指2本分しか開かずガクッともならなくなった。
だがミニトマトを食べるときにも痛みが生じるようになり、あくびをするにも不安で痛みを伴うこともある。
顎関節症と診断されてから色々と治療を試したが改善されず諦めていたが、もともと肩こりも自覚症状としてあったので鍼治療をしてみようと思い、ドクター・リウ鍼灸院に来院された。

鑑別診断

顎関節開口時、右側が左側に比べて開いていない。
頚部、顎を動かすときに使われる筋肉が過緊張を起こしており、顎関節がロッキングされていると判断した。

治療法

顎関節に付着する筋肉の緊張だけでなく、前頚部、後頚部、肩部と、肩に筋緊張を引き起こしている要因の部位へも一緒にアプローチし緊張を緩和させて、開口時の可動域を改善させることを患者さんと共有。
頚部、顔面部の治療経穴は翳風(えいふう)、完骨(かんこつ)、頬車(きょうしゃ)、耳門(じもん)、聴宮(ちょうきゅう)、ほか耳下腺、顎下腺周りにも鍼で刺激を。
とくに硬結が顕著な場所には置鍼をし、最後に顎関節症に対する整体法を行った。
整体後、顎関節がガクッと鳴るようになり可動域が改善。
指2本分しか開かなかったが、1回目の治療後は指2.5本分開くようになり、「1回の治療でこんなに効果が出るんだ」と、初めての鍼治療に大変感動されていた。
3回目の治療後から、あくびの際の痛みが消失し、5回目の治療後から日常生活で痛みを感じることがほぼなくなった。

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