男性　30代　会社員
症状：寝違え

現病歴

2日前の夜から左の首に違和感があったが、痛むほどではなくそのまま就寝。
朝起きると首に痛みがあって動かすのも辛い状態になり、ハリアップ六本木ヒルズ院に来院された。

鑑別診断

頚椎椎間板ヘルニアや頚椎症のように、痺れなど神経の症状がなかった。
首を動かすと痛みで可動域の制限がみられ、筋肉痛の鈍い痛みを訴えた。

治療法

痛みが出ている場所をマッサージで揉み込むと、より痛みを増強させる可能性があるため、指圧マッサージの刺激は慎重に行う。
鍼の刺激も同様で、慎重に行い、刺激過多にならないように刺鍼ポイントを絞って治療を行う。
痛みが出ている頚部から肩部にかけてだけでなく、肩甲骨周りや腕を刺激すると圧痛を感じる状態であるため、患部だけでなくその他の圧痛部位にも単刺で鍼刺激を行う。治療中も同じ姿勢が長いと痛みが増強する可能性があことを考え、体位の変換や治療時間も考えて治療を進行。
治療の後半にはドクター・リウ・メソッドの頚部の整体法を行う。治療効果のバランスをとるために治療の最後に行う。
1回目の鍼治療で、痛みの軽減と可動域の回復を行い、2回目の鍼治療で痛みが消失するよう治療間隔を開けずに治療。
寝違えの痛みを湿布だけで様子を見たりそのまま放置しておくと、動きが改善しないほか、首肩は頭に近いため、集中力の低下や気分の妨げになってしまう。そのため早期回復を目標に早期治療を行う。

鍼・マッサージ整体で刺激をしているため、患者様自身で揉んだり、叩いたりしてしまうと刺激過多になって、痛みが増強することを説明し、長時間の入浴等も控えて頂くよう伝えた。