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顔面神経麻痺:顔面神経麻痺/鍼灸治療レポート18

60代 女性 事務職
症状:右顔面神経麻痺(ベル麻痺)
発症:2022年1月21日

現病歴

病院で処方されたステロイド剤を9日間内服で様子を見ることになっていて、10日後の1/31筋電図検査の結果では手術もあり得ることを医師から言われているなかで、ドクター・リウ鍼灸院に問合せ。
できれば手術を回避したく、今できる治療はないかとネットで調べ、鍼治療が有効と情報があったので、西新橋院に来院された。
発症前は耳や顔、頚部などに特に痛みもなく、思い当たるとしたら2~3日くらい眠れなかったこと、冷えを感じていたこと、肩こりを感じていたが普段より左肩甲骨付近のコリが気になっていたことくらいだった。朝起きたら顔が突然動かなくなっていて、とても不安でどうしたら良いか分からず病院を受診したと経緯を話してくださった。

鑑別診断

額のしわ寄せが不可であるため、末梢神経の障害が明らかであった。
血液検査の結果が出ていないが、顔面神経麻痺の発症前に疱疹や痛みがないこと、触診時に皮膚面に湿疹などの症状も見られなかったことから顔面神経麻痺(ベル麻痺)と判断した。
動きは閉眼が出来ないため、洗顔時に水が目に入ってしまう。 口元の動きも悪く水がこぼれてしまい、物が上手に食べられない。

治療法

1回目(2022年1月26日)
麻痺している顔面神経に対して、耳たぶ後ろの根幹部から鍼刺激を与えることで神経を回復させること。また、頚部や肩の筋緊張を緩和させることで顔面部への血流が改善され、神経回復の促進を図ることを説明し、治療を開始。
まずは仰臥位で細かい表情筋の動き、筋肉の硬さを確認し、各顔面神経支配領域の治療ポイントとなるツボに対して指圧マッサージをし、反応が強く生じている部分、翳風(耳たぶの裏)の少し下のコリのような詰まり箇所に置鍼を。次に、迎香(鼻の横)に対しほうれい線に沿うように横刺で置鍼。
その後は側臥位で、頚部と側頭部にマッサージをして、完骨(かんこつ)、風池(ふうち)、上大椎(かみだいつい)、角孫(かくそん)に刺鍼した。
1回目の治療後すぐに閉眼時に目に力が入るようになり、目尻が上がった。発症からすぐに鍼治療開始できたこともあり、翌日以降も3日間続けての治療を行うことを共有し、早期の神経回復を図る。

2回目・3回目も最初と同様に表情筋の動きを確認し、顔面神経に対して指圧と鍼でアプローチを。
翳風下のコリ、迎香に加えて、顴髎(頬骨の外側、目尻の垂線ライン)に置鍼した。
治療後、閉眼時の目の力が前回よりさらに強くなり、目尻にシワが出るようになり、口元の動き(イー)で口角が少し上がるようになった。

4回目(2022年1月30日)
口角がしっかり上がるように改善してきたため、ご飯が食べやすくなったと患者自身が日常生活で鍼治療の効果を実感し始めた。
その後は1週間に2回の治療を継続し、7回目の治療後には全体的に表情筋の動きが改善されていることを共有。顔面神経第3枝の動きが鈍いため、下顎の滞りがある部分に対し刺鍼を行った。

顔面神経麻痺を発症されてから早期に鍼灸治療を開始できたことに加え、入浴中にホットタオルで顔を温めたり、爪楊枝を30本束ねて目の下や口の周りをポンポンと刺激することなど、ご自宅でできることを積極的に続けてくださり、早い段階で症状が改善したと考えられる。

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