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自律神経失調症:自律神経失調症/鍼灸治療レポート13

男性 20代 建設業
症状:自律神経失調症、不安感、お腹の張り

既往歴

適応障害

現病歴

首から肩、背中にかけてのこりが主訴での来院だったが、コミュニケーションを取っていくと根本的な原因に自律神経の乱れがあった。適応障害による憂うつ感や不安感であったり、お腹の調子が悪かったりといったストレス症状がでている。
適応障害と診断されたこともあったため、休職期間が長引かないよう体を整えて症状改善し、早く復帰したいと来院された。

鑑別診断

主訴のとおり頚部から肩部、背中にかけての筋緊張が強くなっており、呼吸も浅かった。職場でのストレスもあり適応障害もあるので、現在は休職中。
腹部も冷えており、過度のストレスが原因で自律神経の乱れやこりに繋がっていると判断した。

治療法

伏臥位で頚部の天柱(てんちゅう)、風池(ふうち)、大椎(だいつい)、上大椎(かみだいつい)、神道(しんどう)、身柱(しんちゅう)、膏肓(こうこう)、腰部の志室(ししつ)に刺鍼を行い、脳脊髄液バランス、自律神経のバランスを調整。側臥位で首周りのマッサージと胸部のストレッチ後、頚部の硬結部位に単刺を行った。
最後に仰臥位でマッサージを行い、中脘(ちゅうかん)、天枢(てんすう)、関元(かんげん)、気海(きかい)、陰陵泉(いんりょうせん)などに刺鍼。そのあと天枢に置鍼。副交感神経優位にするため頭部にマッサージを行い、瘂門(あもん)、翳風(えいふう)、四白(しはく)、印堂(いんどう)、百会(ひゃくえ)といった場所に刺激を与えた。現在は症状も改善されてきており、月に1~2回のペースで治療を継続中。

生活指導

なるべくリラックスできる時間をつくること、同じ姿勢が長時間続かないよう指導。
また、腸内でのセロトニンを増やすため、バナナや魚の赤身を積極的に摂るようにアドバイスをした。

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