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下痢症:下痢症/鍼灸治療レポート5

男性 40代 会社員
主訴:慢性的な下痢

現病歴

来院される1年前から、慢性的な下痢と食後の腹部の不快感があり、内科に行くと過敏性腸症候群と診断。
止痢剤を処方されて服用していたがあまり改善の余地がなく、「六本木 鍼」で検索して、ハリアップに来院された。

鑑別診断

慢性の下痢は、腸結核や大腸がん、潰瘍性大腸炎などによるものもあるが、ほとんどのものはストレスが原因の過敏性腸症候群のケースが多い。患者は仕事が激務でストレスをかかえて寝つきも悪く、食事も不規則になっている。感染性の腸の病気などもないので、下痢症に対する治療を施す。

治療法

仰向けで胃腸の運動の調整する働きがある、顎のえらの前にある頬車(きょうしゃ)に刺鍼。精神的ストレスの緩和のため、手首の内側3㎝上の内関(ないかん)に刺鍼。
次に頭の頂上の百会(ひゃくえ)に刺鍼。ここは精神的疲労に有効。肘頭の上2㎝位に下痢を抑えるツボがあるので肩方向に向けて刺鍼を。
脛にある上巨虚(じょうこきょ)、飛揚(ひよう)、ふくらはぎから膝の境目にある陰陵泉(いんりょうせん)、足首の前にある解谿(かいけい)にも刺鍼し、自律神経機能を落ち着かせるためにマッサージも併用しながら治療を進めた。お腹は大腸の募穴(反射作用がある)でへその4㎝横の天枢(てんすう)に刺鍼。
その後、うつ伏せで精神的なストレスの改善に有効な肩甲骨内側の膏肓(こうこう)に赤外線で温めながら置鍼を10分。抜鍼後、膏肓穴の下にある心兪(しんゆ)、胃兪(いゆ)、脾兪(ひゆ)、腰骨際の大腸兪(だいちょうゆ)に刺鍼し、内臓機能の促進を図った。
患者は寝つきが悪く睡眠不足になっているので、再び仰向けになってもらい、足の裏に安眠穴があるのでもみほぐし、頭の刺激は自律神経系を安定させた。お腹は臍を中心にして軽くもみほぐし、脛の内側の脾経の経絡は胃腸の働きを調整するので、内くるぶしから膝の内側にかけて優しく圧して施術を終了。1週間に1度の治療を3回したあたりから、下痢の症状も和らぎ良く眠れるようになってきている。

生活指導

感染性の腸の病気の下痢ではないので、お仕事が激務のため食事や睡眠が不規則で精神的なストレスの過剰で自律神経のバランスが崩れて下痢症状が出ていることを説明。鍼治療は自律神経のバランスを整える効果があるので、1週間に1度治療して、食事はよく噛んで唾液と混ざると消化も良く、胃腸に負担がかかりません。
ヨーグルトやキムチなど発酵食品を中心にした食事メニューは腸内環境を整えるので積極的に摂ること。また、夜遅い食事は睡眠中の胃腸の負担をかけ睡眠の質を悪くし浅い睡眠につながりますので、その分は朝食に回して胃腸を休めることを勧めた。
お腹や足が冷えると便意を感じトイレが近くなるので、保温に注意して特に首、手首、足首の動脈が出ているところは冷やさないようにすること。
筋肉が熱の発生源なので、休日は軽く運動して、普段も早歩きをして筋肉をつけること。また、運動は良い睡眠にもつながり、精神的な疲れは肉体的な刺激で軽減されることを説明し、提案した。

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