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五十肩:五十肩/鍼灸治療レポート22

女性 40代 会社員
症状:右肩の痛み、右肩の運動制限

現病歴

来院される約2ヶ月前から、右肩に痛みと腕を水平に上げた際に肩甲骨の後ろに違和感があり、そこから腕を後ろに回そうとすると強い痛みを感じるようになった。下着を付けるときや後方の物を取ろうとしたときなど、日常生活のふとしたときに痛みが生じて困っている。
以前、頚椎症を患わったときに鍼治療を受け痛みが改善したが、今回同じ鍼灸院に行っても痛みが改善されないため途方に暮れていたところ、ハリアップセルリアンタワー院を見つけて来院された。5月初めに出張で重い荷物を持つため、このまま痛みがある状態だと出張が不安なためなんとかしたいと、来院された経緯を話してくださった。

鑑別診断

腕の屈曲約130度、水平伸展約30度のときに強い痛みと可動域制限がみられる。
棘下筋、小円筋、広背筋に強い緊張。天宗に圧痛。上腕二頭筋長頭健も張りが強いがヤーガソンテスト、スピードテストは陰性。夜間痛は無く、過去の頚椎症の影響からかストレートネックが見られ胸鎖乳突筋、斜角筋、前腕筋群にも強い緊張が見られる。右肩関節周囲炎(五十肩)と判断した。

治療法

ドクター・リウ・メソッドでは頚神経叢、腕神経叢も肩の痛みに繋がると考え施術していくことを説明し、まずは神経の通りを良くするために天柱(てんちゅう)、風池(ふうち)、完骨(かんこつ)、扶突(ふとつ)に刺鍼し、肘周りの緊張に対しても鍼をした後、天宗(てんそう、臂臑(ひじゅ)に刺鍼を。その後、肩・肘の整体を行った。
施術後、痛みが10→3まで軽減、水平伸展の痛みは消失した。最大屈曲時に痛みが残るため、肩を冷やさないように指導し1週間後の来院を提案。
2回目は1週間後に来院され、状態を確認すると、痛みは10→2まで軽減し良好。下着も違和感なく付けることができると話された。
肩関節前面の上腕二頭筋長頭健部の張りが強くあるため、局所を中心に施術し、痛みはほぼ消失といえるくらいまでに改善した。
1週間後の来院には、可動域制限も痛みも消失。
次の週が出張のため来院されてたが、過去の頚椎症の影響もあることから、こまめな身体のケアの必要性を伝え、今回の施術は終了した。次回は、出張後ケアで来院予定。

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