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頭痛:頭痛/鍼灸治療レポート17

50代 男性 コンサルティング業
症状:頭痛

現病歴

不定期に頭が痛くなることがある。痛みの場所は決まって左側頭部。月に一度か二度程度で、痛みも耐えられないほどではない。
頭痛が気になりだしたのは40代の頃から。今までにも人間ドックや、脳ドックを受けていたが、問題は発見されなかったので、そういう体質なのだろうと半ば諦めかけていた。とくに治療の必要もないと思っていたところ、知り合いからハリアップを紹介され、今後の症状が少しでも軽減できるのであればと、試しに鍼灸の施術を受けてみることにした。鍼治療は初めて。

鑑別診断

主訴が偏頭痛だったので、脳神経疲労のコースを案内した。
痛みの質を確認すると、偏頭痛に独特のずきずきする拍動性の痛みではなく、左側頭部が押し付けられるように痛むとのこと。痛みの現れるタイミングは特に規則性はなさそう。
朝、起きた時からすでに痛い時もあるし、夕方の仕事中に痛くなる時もある。数時間で治まる時もあれば、2~3日続く時もある。めまい、吐き気は伴わない。痛みの前駆症状は特になし。増悪因子・緩解因子は特に思い当たらない。痛みの部位は、いつも同じで左側頭部の一部をピンポイントで示した。
触診すると、自身は無自覚であったが、両肩と首回りの筋肉は凝りの状態を示していた。患者は「偏頭痛」と言っていたが、偏頭痛特有の拍動性の痛み・閃輝暗点の症状を訴えていないことから、緊張性頭痛を疑った。医師による診断の有無を尋ねると、特に通院しているわけではなく、片側の頭が痛くなるから偏頭痛だと思っているとのこだったので、偏頭痛の可能性も視野に入れつつ、緊張性頭痛の治療を開始した。

治療法

伏臥位から、首肩の筋緊張をマッサージと鍼で緩和させていく。脳脊髄液へのアプローチとして、後頭部の瘂門(あもん)・天柱(てんちゅう)・風池(ふうち)に鍼を。鍼治療を受けるのは初めてとのことだったので、不安感を軽減するため、鍼は一番細針を使用し、刺激は弱めで置鍼はせず、施術中も患者から離れることはなかった。
治療中も全身をリラックスさせ、仰臥位に体位変換。水牛鍼で頭皮全体を刺激し、脳神経の鎮静化を図った。その後、患者の顔をマッサージしている時に患者の咬筋のアンバランスさに気付いた。外見上では左右差はないが、患者の左咬筋は右に比べ明らかに硬くこりこりとしていた。何か思い当たることはないかと尋ねると、食べ物はほとんど左の歯で噛んでいるとのこと。
最後に、左咬筋と左側頭筋に置鍼し、両筋肉の筋緊張を解いてこの日の治療を終了とした。

生活指導

今回のケースでは、噛み癖あるいは食いしばりが原因の筋緊張性頭痛だったのだろうと説明した。
咀嚼時や就寝中に奥歯を食いしばることで、咬筋や側頭筋が過緊張の状態になり、その結果、朝起きた時にすでに頭が痛くなっていた可能性を説明し、食べ物を左の歯で噛んで食べる癖を直し、左右両方バランスよく使ってもらうよう指導した。また本人は自覚されていなかったが、寝ている間の嚙み締め癖もありそうだったので、歯科の受診を勧めた。
2回目の施術の時、今のところ頭痛は出現しておらず、先日歯科を受診し、左奥歯の摩耗を指摘され、現在マウスピースを作成していると教えられた。
現在、左咬筋・側頭筋の緊張を解くと同時に、遠因の一つと考えられる首肩の凝りを軽減する鍼治療を継続中。

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