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自律神経失調症:自律神経失調症/鍼灸治療レポート20

男性 30代 会社員
症状:胃の不快感

現病歴

来院の2ヶ月前からお腹が気持ち悪くなるような不快感を感じるようになった。仕事中やストレスがかかってくると気持ちが悪くなる。食事は3食摂れているが量は少なめ。病院にも行ったが特に問題はなかった。
いろいろ治療を探すと鍼治療で内臓の調子も整えることができると知り、来院を決めた。最近、仕事が忙しく胃の不快感が頻発しているためなんとかしたいと話された。

鑑別診断

寝る前、安静時やストレスを感じるとみぞおちに不快感を感じる。運動している時は特に感じない。
食欲はあまり湧かないが食べるようにしている。
腹部(中脘・天枢)の圧痛、不快感はあるが、仕事が休みの日は症状が緩和する。
ストレス性の胃の不調と考え、自律神経改善と内臓機能改善の治療を行うことを共有。

治療法

仰臥位で腹部をマッサージし、中脘(ちゅうかん)、天枢(てんすう)の圧痛確認後、指で刺激した。
伏臥位にて自律神経調整のため天柱(てんちゅう)、風池(ふうち)、瘂門(あもん)、大椎(だいつい)に単刺し、膏肓(こうこう)に置鍼5分。
置鍼後に起き上がると来た時よりは症状は緩和したが、まだ不快感が残存。再び仰臥位になってもらい、唾液腺(耳下腺・顎下腺・舌下腺)分泌を促進するように耳門(じもん)、頬車(きょうしゃ)、廉泉(れんせん)に切皮で刺激後、マッサージで刺激を加え、再度、腹部マッサージと中脘、天枢に単刺を行い、治療を終了とした。

治療後は胃の不快感は消失。セルフケアとして胃を冷やさないように温かい飲み物を飲むように伝え、寝る前は特に冷やさないように伝えた。
1週間後に来院された際、治療後1週間は調子が良い状態を維持することができたとのことで、続けて同じ治療を行い、現在も治療を継続されている。

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