30代　男性　会社員
症状：右顔面神経麻痺（ベル麻痺）
発症：2023年2月6日

現病歴

2023年2月6日の日中に、ふだんはあまり感じることのない目のかすみを感じていたが、1日様子を見ようと過ごした翌日、鏡を見た際に右側の顔が動いていないことに気付いた。
2月8日に耳鼻科を受診し、問診と血液検査の結果、ベル麻痺と診断を受け、ステロイドと胃薬を処方してもらった。
もともと身体の治療で不定期に六本木ヒルズ院、カレッタ汐留院に通っていて、痛みや麻痺で悩んだときは1日でも早く治療を開始した方が良いことは知っていたので、顔面神経麻痺に特化している西新橋院で治療を受けたいと思い、問い合わせをされました。

鑑別診断

全体的に力は入っているが、やや口角の挙上が弱い。
疼痛（－）、味覚異常（－）、聴覚過敏（－）、疱疹（－）
エンジニアの仕事をしており普段から仕事は忙しく睡眠はとれていたが、発症前月は特に忙しかったそう。
上記の内容から、ベル麻痺と判断。

治療法

顔全体を指圧マッサージした後、顔面神経根幹部のツボ、翳風（えいふう）と目の下の四白（しはく）に置鍼を。
筋肉の反応を見ながら頬や目の周りのツボにも刺鍼した後、疲労により硬結のみられた天枢（てんすう）・大横（だいおう）・関元（かんげん）など、腹部のツボにも鍼・マッサージをしてから頚部・肩部のマッサージをし、顔面部の血流促進を図った。
施術後、閉眼時の力が入っていることを実感され、発症から2週間も経っていない状況から2日後の治療を提案し、予約確定となった。
口の動きの改善がやや遅い感じがするが、2回目・3回目は前回同様の内容で施術し、3回目の治療を終えて病院を受診し柳原法20/40点と診断を受けられた。

4回目の治療で来院された際、前回の治療後から顔全体の動きが改善傾向になったと話され、日常生活にほぼ支障なく過ごせるようになったということで、治療を卒業とした。
「もともとハリアップに通っていたので鍼の効果は実感していたけど、薬でしか治らないと思っていた顔面神経麻痺もすぐに改善したので、びっくりした。」
「また身体が辛くなったら、ハリアップで治療を受けたい。」と仰ってくださり、数日後、再度病院を受診されたときは柳原法38/40点と診断されたと報告してくださいました。

4回の鍼治療で完治した顔面神経麻痺症例で、発症間もない時期の治療開始が早期改善につながりました。