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顔面神経麻痺:顔面神経麻痺/鍼灸治療レポート31

20代 女性 大学生
症状:左顔面神経麻痺(ラムゼイハント症候群)
発症:2023年10月9日

現病歴

2023年9月27日頃から耳が痛くなり様子を見ていたが痛みが改善されないので、5日後、耳鼻科と内科を受診した。疱疹が出ていないので薬の処方はなかった。
それから数日の10月6日に耳の中に疱疹が出現したので、赤十字病院に受診し抗ウイルス薬を処方してもらいしばらく様子を見たが、10月9日の夜、飲み物を飲んだ際に口から漏れてしまったので救急外来に受診し、ステロイド点滴治療を1週間行うため入院。
血液検査と問診の結果、ラムゼイハント症候群と診断を受けた。
耳の痛みはステロイドを始めてから徐々に軽減し、口角が少し上がりそうな感覚が見られたが根本的に改善している感じはしなかったそう。
病院の先生はあまり親身に話を聞いてくれず、治療方針も不安だったので、家族がGoogleで「顔面神経麻痺 治療」と検索していたところ、ドクター・リウ鍼灸院を見つけ、ホームページに顔面神経麻痺の改善例が多く掲載されていたので、ここなら治るかもしれないと思い問い合わせされた。

鑑別診断

疼痛(+)、味覚異常(-)、聴覚過敏(+)、疱疹(+)
増減因子は特になし。もともとアレルギー体質。
1ヶ月前にインフルエンザを発症し、大学での実習もあったせいか疲れがとても溜まっている状態だった。
上記内容からラムゼイハント症候群と判断した。

治療法

帯状疱疹ウイルス抑制、疼痛緩和のため、顔面神経根幹部と耳周りのツボにお灸を。
顔全体を指圧マッサージしたあと、鍼施術に入り、翳風(えいふう)、顴髎(けんりょう)に置鍼後、太陽(たいよう)、迎香(げいこう)に置鍼(7分)した。
次に、口元の動きの改善のため、頬車(きょうしゃ)、地(ちそう)、承漿(しょうしょう)に刺鍼し、抜鍼後、側臥位で顔面部の血流促進を図るため、頚部のマッサージをしてから、首から肩にかけて鍼で刺激をし、治療を終了とした。
治療後は閉眼のしやすさを実感されていた。
発症から1ヶ月経過していないこともあり、最初の3回は間隔を詰めて治療を行う重要性を伝え、翌日に予約をとられた。

翌日来院された際、顔のこわばりが軽減したのを実感され、3回目の治療でウインクができるまでに改善された。
6回目の治療で、日常生活に支障はなく顔の左右差も気にならないとのことで治療を卒業とした。

「最初は不安で仕方なかったけど、鍼治療でこんなに早く改善するとは思わなかっ」」と鍼灸治療の効果を実感されていた。
来院時の不安そうな表情が印象的でしたので、「11月下旬に成人式の前撮りがあるので、それに間に合って本当に良かった」と、とても喜ばれていて、こちらまで嬉しくなりました。

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