寝違えについて
寝違えの原因と治療例について
起床時に首が痛くて動かない、突然後ろを振り向いたとき首に痛みが走るという症状がメインです。
寝相の悪さや寝ている時の姿勢に問題があると考えがちですが、日々の疲労の蓄積によって首の筋力が低下して起こるパターンが多くを占めます。
他にも、車の追突事故によるむち打ち損傷、スポーツの試合などで受けた外傷によって頚部の軟部組織(じん帯など)にダメージを受けたことが原因となる場合もあります。
身体の状態から見た寝違えの特徴は、首すじに1ヶ所のしこりがあり、このしこりから肩甲骨の内側までが1本の細いラインでつながっていることです。
このしこりと肩甲骨の内側を結ぶラインは、触診すると凝って固くなっているのがよく分かります。
また、このラインを押していくと、患者もはっきりと痛みを感じるのです。
寝違えのよくある原因
- 頚椎の疾患によるもの
- 首のじん帯や筋膜(筋肉の表面を覆っている膜)などに傷があるもの
- 頚椎捻挫(むちうち)
- 内臓の機能低下によるもの
朝起きたとき、急に首が回らなくなっていたら「首の筋肉」が不調なのだと、自分で判断してしまいがちです。
しかし、原因を探っていくと寝違えの原因は必ずしも一様ではありません。
したがって「首が痛くて回らなくなった=寝違えだからしばらくすれば治る」と決めつけるのは早計なのです。
また、同じじん帯や筋膜の損傷による寝違えでも、本当に寝違えて発症した急性のものと、過去の追突事故や運動中のケガが遠回しに原因となっているものとがあります。
そのため、ある程度過去に遡って追突事故や運動中のケガがなかったか、問診で確かめる必要があります。
頚椎椎間板ヘルニアや頚肩腕症候群(首や肩に症状があるのに原因がわからないものの総称)でも、寝違えと似た症状が現れる場合があります。
しかし、これらの疾患とは明確に異なる寝違えの特徴は、首の後屈(顔を上げる動き)ができないことです。
寝違えは首が回らないだけでなく、顔を天井に向けることもできないのです。
寝違えの治療例
筋肉を痛めたことによる寝違えは患部への治療で効果が期待できますが、内臓疾患による症状の場合は患部の施術だけでは十分な効果が得られません。
この場合は内臓につながるツボを刺激して血流の改善をはかり、内臓の機能バランスを回復させる必要があります。そのため、膀胱炎や胆のう炎など、内臓に炎症が起こっている場合は治療に時間を要することがあります。
頚椎の疾患によるもの、靭帯や筋膜の損傷によるもの、頚部捻挫など、早期の段階から痛みの原因を見極めて治療効果を高めるために、最初の2、3日は鍼による治療と抵抗運動を併用します。発症直後の患部や第3頚椎~第7頚椎の周囲には、鍼による刺激と指圧、整体を組み合わせて治療していきます。
肝臓、胆のう、膀胱などの疾患や内臓の機能低下によって、あるいは狭心症や心臓疾患によっても寝違えと酷似した症状が出現する場合があります。
内臓の疾患による症状に対しては、腹部および肝臓や膀胱のツボを刺激して炎症を抑えます。





