鍼灸治療の現場から(その②)

この記事の監修鍼灸師
コリとれーるカレッタ汐留院 渡邊先生

 

鍼灸師と一口に言っていますが、これは『はり師』と『きゅう師』の二つの免許からなる国家資格

前回に引き続き今回も鍼灸治療の現場レポートです。

鍼灸師と初めて対面した患者さんですが、診察室のシーンに戻る前に、少しだけ我々の資格についてお話します。

当コラムでは、鍼灸師と一口に言っていますが、これは『はり師』と『きゅう師』の二つの免許からなる国家資格です。

さらに『あん摩・マッザージ・指圧師』の資格を合わせ、それぞれの頭文字を取って『あはき師』や、『三療師』などとも呼ばれることもあります。

医療に携わる者は、それぞれの業種ごとに各法律が定められていますが、我々も『あん摩・マツサージ・指圧師、はり師、きゆう師等に関する法律』という法規があります。

お医者さんは『医師法』、看護師さんなら『看護師法』です。

この医療関係者の法律を踏まえて、鍼灸師と初めて対面した患者さんのシーンに戻ります。

鍼灸師からの自己紹介が済んだあと、鍼灸師は先程患者さんに記入していただいた診療申込書を確認しながら、問診を進めます。

 

「今日はどうされましたか?」

問診とは患者さんの訴える心身の不調を聴きながら、その原因を割り出す行為です。

 

初診で病院にかかった時に、「今日はどうされましたか?」とお医者さんから訊かれて始まるあの一連の医療行為です。

病院ならば、レントゲンを撮ったり、血液検査をして病名を診断しますが、鍼灸院ではそのような設備はありませんし、そもそも鍼灸師がそういった行為をすることは法律で禁じられています。

そのような手段のない我々は、患者さんの訴え(本人の証言)と、客観的な診察(視る・触れる・叩く・聴くなどの観察)そして、『徒手検査』などを手掛かりに鑑別しています(もちろん、鍼灸師それぞれに得意とする判断方法がこの他にもあります)。

『徒手検査』は整形外科などに掛かったことのある人なら、受けた覚えがあるかもしれません。

先生が「手を挙げてみてください」とか、「私と同じように身体を動かしてみてください」などと指示され、身体を押されたり、伸ばされたりして、「これは痛いですか?」と尋ねられるあれです。

これは痛みを再現させ病名と部位を診断する検査法です。

さて患者さんの疾患を割り出した鍼灸師ですが、ここで一つ意外な事実があります。

 

『鍼灸師は診断をしてはいけない』

診断・薬品の投与・注射・手術などの医療行為を医師以外の者が行えば、医師法違反になるのです。

もちろん、我々もアドバイスはできます。

なので、ある病気の恐れがある・その可能性が高いと患者さんに伝えることで患者さんに病態の説明をしています。

診断書は医師にしか発行できない物なので、会社や保険会社に診断書を提出する必要がある時は、

掛かりつけの医者に御相談下さい。

そして診断書を書いてもらった時は、その内容を私たち鍼灸師にもぜひ教えてください。

共有して頂くことでより良い鍼灸治療が提供出来ます。

 

(その③へ続く)

 

 

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渡邊先生

渡邊先生

鍼灸師(ドクター・リウ鍼灸院 渋谷駅前院)


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