肩こりのギモン/どうしてストレスで肩がこるの?

この記事の監修鍼灸師 渡邊先生

 

どうしてストレスで肩がこるの?

肩こりが起こる仕組みと、治し方は理解していただけたでしょうか。

 

悪い姿勢や、運動不足によって筋肉が短縮・膨張し、血管を圧迫してしまい、老廃物が溜まりがちになって痛みや不快感を生じ、またその刺激が、筋肉の緊張を生み出すという悪循環が肩こりの正体でした。

 

だから血行を良くすれば肩こりの悪循環を断ち切れるのです。

そして肩こりの主な原因は『悪い姿勢』『運動不足』『ストレス』でしたね。

なんとなく分かった気もしますが、ちょっと引っかかる所もありませんか?

 

三大原因の一つであると言う『ストレス』

今までのコラムでは、ストレスが肩こりの原因となっている説明がありません。

 

「近頃では、なんでもかんでもストレスのせいにして。ストレスを持ち出して、なんとなくうやむやに誤魔化しちゃうんだから!!」と思われても仕方がありませんね(笑)

と、言うわけで、今回は肩こりとストレスの関係を説明します。

 

動物はストレスを感じると、『交感神経』が優位になります。

交感神経とは『自律神経』の一つです。

『自律神経』は、読んで字のごとく、自律的に働く神経で私たちの意思の力では、ほぼコントロールできません。

 

例えば、

・運動をして汗をかく

・怖い思いをして心臓がドキドキする。

・ガムを噛んで唾液が出てくる。

 

これらは、我々がやろうとしてやっているわけではなく、自律神経の働きによって自動的に行われています。

『交感神経』と拮抗する働きを持つのが『副交感神経』です。

大まかには、交感神経が身体を活動に適した状態にするのに対し、副交感神経は活動に備え身体を休ませている・準備している状態に整えています。

この二つはオンかオフかの関係ではなく、今現在どちらが優位かによって身体に及ぼす作用が決定されています。

 

ストレスを感じた時優位になる交感神経は、血管を伸縮させる働きがあるのです(これは、闘争や事故などで負傷した場合に、出血を最小限にとどめるための機能だと考えられています)。

これが、ストレスで肩がこる理由の一つです。

つまりストレスは、血行障害を引き起こしやすいのですね。

 

さらに、大勢の前でプレゼンをするとか、ここ一番の大勝負に打って出る時など、そのプレッシャーによって、肩周辺の筋肉が緊張し、強張っているのを実感されたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

 

言葉通りまさに「肩に力が入っている」状態ですね。

血行障害や過度の緊張をもたらすストレスは、肩こりの引き金になりやすのです。

 

肩こりが一時的にしか治らないのはなぜ?

肩こりの治療をして、確かにその時は楽になったのに、何日かすると(ひどい時には翌日には)また元に戻ってしまっている―――なんてことはないでしょうか?

生まれつきの肩こりだからとか、体質だから仕方がないとあきらめなくても大丈夫。

マッサージや鍼灸によって、肩こりの症状は劇的に改善します。

ただし残念ながら、その効果は、やはり一時的なものでしかありません。

 

一般的な肩こりは、『悪い姿勢』『運動不足』『ストレス』の生活習慣が原因でした。

いくら治療(対処療法)をしても、その元凶となる生活習慣を正さないと、せっかく断ち切った肩こりの悪循環も、やがてぶり返してしまうのです。

肩こりの原因を取り除くために『正しい姿勢』『適度な運動』『ストレスを解消する』この正しい生活習慣をぜひ身に付けて下さい。

 

効果を実感するには、誤った生活習慣が長ければ長いほど時間はかかりますが、必ず肩こりは根本から解消されます。

 

ひとつ気に留めておいていただきたいのは、今までお話してきた『普通の肩こり』以外に、何か他の病気が原因となって引き起こされている肩こりもあるという事です。

 

内臓の病気や、骨・神経の異常から肩こりが起きる場合もあります。

 

痛みがどんどん強くなってきたり、朝や夜など決まった時間に痛くなったり、指先まで痺れて細かい作業がやりにくくなったり、胸やお腹まで痛くなったりするような肩こりは、今までお話してきたような普通の肩こりではありません。

 

肩や首、背中の組織(骨や靭帯、神経など)に異常がある場合は、整形外科で診てもらえます。

 

整形外科で異常が見つからず、一般的な肩こりの治療をしても、

 

一向に改善されなければ、念のため内科・婦人科あるいは心療内科で診察を受けてみて下さい。
 


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鍼灸師(ドクター・リウ鍼灸院 渋谷駅前院)