花粉症の治療の話

この記事の監修鍼灸師
コリとれーるカレッタ汐留院 渡邊先生

今年最後の当コラム、今回は花粉症の話です。

鍼灸での花粉症治療も様々あるのですが、その多くは症状緩和です。

しかし中には根治を目指すアプローチも存在します。

以前少しだけご紹介した打膿灸もその一つです。

打膿灸は、通常より大きい施灸をした皮膚に膏薬を塗り、不完全解放創を持続的につくり、膿を排出させる灸法です。

別名、弘法の灸とも言われます。死滅した白血球や老廃物が膿として体外に出てくるので、今でいうデトックス効果があるのです。

私の知人も打膿灸の施術を受けた年から、十年来の花粉症がぴたりと治まったのだそうです。

おそらく鍼灸効果の一つである転調作用によって、体質が変化したのだと考えられます。

もっともこの打膿灸、それなりに覚悟を要する灸法なので、現在では施灸してくれる鍼灸院も限られています。

私自身、重度の花粉症なのですが、そんな荒療治(笑)に耐えられる気合も覚悟もないので、今回はよりお手軽?に花粉症体質を変えられる最新の根治治療『舌下減感作療法』をご紹介します。

花粉症を含むアレルギーは、体に無害な物に対して免疫機構が過剰に反応してしまう状態のことです。

『舌下減感作療法』は、微量のアレルゲン(アレルギーの元となる物質。この場合はスギ花粉)を、舌の下に含ませ、徐々に身体に取り込むことで、免疫を過剰に反応させなくする治療法です。身体を花粉に慣れさせる体質改善ですね。

これは病院で受ける治療ですが、2014年からは保険適用もされています。

この治療、毎日薬を飲み続け最低でも二年はかかる長期的な治療です。

有効率は70~80%と高いのですが、効果のあった全ての人が、まったく花粉症の薬を飲まなくてよくなるというわけではありません。

ただ症状は軽くて済みますし、例年飲んでいた薬も減らしたり、弱くしたりする効果が見込めます。

治療は杉の花粉が飛んでいない6月から11月までに開始する必要があります。

また今の所、舌下減感作療法は全ての花粉に対して有効というわけではなく、杉の花粉用しかありません。

(他にはダニアレルギー用の物があります)

根気よく継続させてゆく必要のある治療ですが、例年数か月続く辛く苦しいあの季節から解放されるのですから、やってみる価値はあるのではないでしょうか。

私も花粉症でボロボロの姿を患者さんにさらせないので、例年1月の下旬からゴールデンウイークあたりまで、抗アレルギー薬を飲み続け耐え忍んでいます。

これから先も、この季節が毎年巡ってくることを思うと、なるべく早めに舌下減感作療法にトライしたいなと考えています。

この治療を受けられる施設はまだ限られているので、興味を持たれたらネットで検索してみてください。

 


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渡邊先生

渡邊先生

鍼灸師(ドクター・リウ鍼灸院 渋谷駅前院)